
3種目の競技を、1人でこなしながらゴールを目指すトライアスロン。
その過酷さから、競技者であるトライアスリートは、しばしば「鉄人」とも称されます。
トライアスリートの代名詞ともいえるこの言葉は、1978年に初めてハワイで開催された長距離レースである「Ironman Race(通称『アイアンマン』)」に由来します。直訳すると「鉄人」です。
※1977年、ハワイにいた海兵隊員たちが酒の席で「マラソン、遠泳、サイクルロードレースのどれが最も過酷か」という議論がなされ、「競技特性が全て違うのだから、比較のしようがない。この際まとめてやってみよう」という結論から考え出されたのがトライアスロンであると言われている。1978年に、ハワイで最初の大会であるアイアンマン・トライアスロンが行われた。

トライアスロンは、スイム、バイク、ランという3種目を連続して行ないます。一般的にハードなスポーツでは、体力がピークに達する10代後半~20代がもっとも高いパフォーマンスを発揮しますが、トライアスロンの場合は、30代以降のビジネスパーソンたちが中心です。
それはなぜなのか?
30代?50代は社会人としてもビジネスパーソンとしても脂が乗っている時期です。公私ともに忙しくなる彼らがなぜトライアスロンに夢中になるかというと、それはトライアスロンとビジネスに共通項が多いからです。
トライアスロンを始めたエグゼクティブたちを見ていると、これまでのライフスタイルが激変して健康的になったり、ビジネス面にも私生活にもプラスになって人生の幅が広がった人がたくさんいます。

これだけ多くの人が目を向けているのは、トライアスロンがいまの時代が求める感性とシンクロしているからではないか,そう感じます。
バブルのあとのITバブル、IPOバブルを超えて、お金では買えない、よりピュアなものを時代が求めるようになってきたのだと思います。

一般的にトライアスロンは過酷なスポーツだと言われています。
一日に3種目こなす必要があり、距離もちょっと普通ではないですね。挑戦したことがない人が過酷なスポーツだと思うのも無理はありませんね。
なのに、何故それに挑もうとするのか?
それはトライアスロンには過酷さを超える魅力・メリットが沢山あるからです。
いくつか例を挙げると
- 強い達成感が得られ、自分に自信がつく
- 時間管理がうまくなる
- チャレンジ精神が強くなる
- 判断力がアップする
- 体力がつき活動的になる
- 理想的な体型に近づける
- 仕事以外の付き合い・仲間ができる
- ストレス解消になる
- 自然を体で感じることができる
といったことがあります。これだけ魅力・メリットがあればやらない理由はないですよね?
そのなかでも特に
無事完走してゴールテープを切った瞬間の達成感
は言葉では表せません。
家族や友人、ボランティアの人達への感謝の気持ち、よくやったという自分を褒める気持ち、自然の過酷さを敬う気持ち・・・本当に色々な気持ちが一つになった最高の瞬間となります。

トライアスロンは「泳ぐ」「自転車に乗る」「走る」という、
実は誰でも経験したことがある動きの組み合わせ。
だからこそ、練習さえすれば誰でも完走できる!
裏を返せば、コツコツと練習することが大切。
トライアスロンは、レースが過酷なイメージがありますが、一番大変なのは実は「練習」。
レースは、そんな地道な練習の成果を「披露」する場であって、過酷なものではなく楽しいものなんだと以前教えていただきました。
非常に共感しました。
スタートは緊張しますが、それよりも「やっとレース本番!楽しむぞ!」という気持ちが勝ります。

「スタートに立った時点で勝負は決まっている」
「スタートに立っている時点で拍手」
「このスポーツに出会ったおかげで生活が変わります。だらだらとした生活から、ひとつ芯が通る感じ。何をしていてもどこかにトライアスロンがいる感じが心地いいはずです。
「目標」が人生を変える。
